その人は 一カ月に相当数の本を読む。
特におもしろかった物を推薦してくれるものだから 外れはない。
その中で レイモンドチャンドラーの「長いお別れ」、このハードボイルドにいたく感動した私は
主人公の探偵よろしくショットバーでバーボンロック、寝る前も コーヒーにバーボンを入れたもの
を飲んだ。
今考えれば相当とんがっていた。
半世紀の歳月が流れ、その間 世の中の不条理を知り、母になり、病気をしたり、友を得たり
失ったり 気がつくと 自分が心地良いと感じるものを自然と求めている。
もちろん スローを良しとする風潮もあるけど 少しずつガタついてきている身体が 敏感に
反応するのだ。
ウリンで造られた広々としたデッキ、うららかな日差しの中で ふとそんな昔の自分が蘇った。
Nova の本社屋は、なんともうらやましい 素晴らしい環境に仕上がっていた。
北本駅から少し離れた 田園の中、ブルーの屋根の2階建て。2階といっても そこは 宿泊もできる和室やお風呂も兼ね備えた全くの福利厚生のスペース。カフェかと見まごうオープンキッチンのある社員食堂。一面のガラス窓の向こうは船のデッキをイメージしたという広々としたサンデッキ。
ここで イベントなど行う予定だそう。 社員とパートのほとんとが女性だということもあり サニタリーには各自のスペースがあり、廊下の壁には Nova商品のパッケージの原画が飾られている。
玄関から2階まで、作業スペースを除く全ての床は明るい色のフローリングで しかも太陽光を利用した床暖房。 こんな温かで優しい社屋に出勤するなら 毎日がたのしみで結果として能率も上がることだろう。
Nova の社長さんの心意気、敬服します。そして見事に具現化した金子さんの仕事に拍手。
日本中の会社がここをお手本に 気持ちよく働ける職場環境をつくってほしいものだ。
あー近かったら パートに行きたい!!!